認知症を患う原因となるもの

銀杏並木が空の青さに映え、鮮やかに広がっています。
銀杏並木
介護

認知症は、60代前半から後半にかけて、急激に患者数は増えていくそうです。

患者数が15倍にも増えるその時期を健康に乗り越えるためには、どういうことをしていけば良いのか、巷にはたくさんの本が出版されています。

その中の一冊に「40歳からの認知症予防 入門」(伊古田俊夫 著)という本があります。

おじいちゃんになっている私は、「40歳からか・・、もう遅いのかっ!」とも思いますが、壮齢の皆さん方は、まだまだこれから。

そして、大切なことは、働き盛りの40代くらいから考え、過ごしていかないといけないということです。

高齢化社会

日本は、急激に高齢化社会へと突入しています。

少子高齢化、そして現実に高齢化は着実に進んでいます。

私は、山口県に住んでいますが、私自身も含めて、周りを見渡してみると本当に高齢者の方を多く見かけます。

総務省が2019年9月16日の敬老の日に合わせて発表した人口推計では、65歳以上の高齢者の人口(1日現在)が前年比32万人増の3588万人となりました。

総人口に占める割合は28・4%です。いずれも過去最高です。

総務省が発表した資料によりますと、男女別の高齢者数(1日現在)は、女性が2028万人(女性人口の31・3%)、男性は1560万人(男性人口の25・4%)だそうです。

そして、日本の高齢者人口の割合は世界でも最も高く、2位のイタリア(23・0%)を大きく上回った結果がでました。

さらに高齢者人口は、団塊の世代が75歳以上となる2025年には3677万人に達すると見込まれているそうです。

高齢者人口が増加するとともに、認知症患者も急速に増加していきます。

2015年の推計値では、520万人と発表されました。

予備軍は、400万人。

ものすごい数です。

国民の約10人に1人が認知症を患っている、という数字になります。

そして、その後も高齢者人口は増加傾向が続いていき、2042年に3935万

人でピークを迎え、その後は減少に転じると予想されているそうであります。

こうした時代を迎えるなか、何を考えていけばいいのか?

もちろん、高齢者人口の増加の波を止めるのは、無理なことです。

個人で出来ること、ベストなことは、健康に老後へと向かうことだけだと思います。

老後を健康に過ごす、すべてはその健康管理に掛かっていると思います。

老夫婦がベンチに腰掛け、流れる川を眺めています。
ベンチに腰掛ける2人


認知症の多くは、原因が分からない

認知症の多くは、原因が分かっていないと言われています。

それなのに予防が出来るのだろうか?

ということになりますが、完全なる予防はないにしても、発症するまでの時間を5年延ばすことは出来ると言われています。

5年延ばす。どうにか5年延ばしていく。

どうしたら延ばせていけるのか、

それは、認知症を発症する原因は、分かってないけれども、認知症を誘発させる正体には、見当がついているからだそうです。

生活習慣病

それが、生活習慣病です。

気をつけなければいけないことは、生活習慣を改善し生活習慣病を発症しないようにすることです。

生活習慣病とは、食事・運動・休養・喫煙・飲酒などの生活習慣が、発症や進行に関与する病気のことです。

主に、その生活習慣病には、糖尿病。脂質異常症。

高血圧。大腸がんや肺がんなどに代表される癌。

心臓病。脳出血、脳梗塞を含み、認知症になるリスクが高くなる脳卒中などがあります。

母は生活習慣病には罹患していませんでした。

加齢からくる認知症を患っていました。

母への介護の経験から感じることは、もの忘れや同じ話を繰り返すことが多くなってきたということです。

会話についていけず理解が難しくなっています。

テレビを観ていても、何を言っているのか判らないと言います。

しかし、本人はそのようなことを言ったことさえも忘れて、理解をしたような態度を取ります。

そして、怒りっぽくなりました。

男性と女性が指を絡ませています。男性の手は上にあり、女性の手を軽く握りしめています。
手を添えて

この時点では、認知症の初期段階とは夢にも思いませんでした。

単なる思い違いだろう、と軽く受け止めていました。

身近な家族の中では、想像だにしなかったことです。

ほんとうに「まさか」の出来事です。

そして、悪いことは重なるもので、母の認知症の進行状態は、妻の闘病生活と重なり、気づいて動いていくのが随分と遅れたように感じます。

一緒に付いていくからと伝え、診察を促しても、返ってきた言葉は、「誰にも迷惑は掛けていない。ちゃんと生きている。」でした。

まとめ

・高齢化社会へと向かっていく、現状は?

・認知症の多くは、原因が分かっていない。それでも予防はできる。

・生活習慣病への認識、そして改善。

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