「礼儀正しさ」こそ最強の生存戦略である

読書
礼儀ただしさ

著者は、アメリカ人のクリスティーン・ポラスです。ページ数は、311ページ。

20年にわたって「礼節」を欠いた態度が人々にどのような影響を与え、また伝播していくと組織の状態はどうなるのか?というようなことを礼節ある態度と比較し、緻密な調査によって実証しています。

礼節を欠いた態度

礼節を欠いた無礼な態度とは?

・人前であざける。軽く扱う。
・心が傷つくほど酷くからかう。
・相手の仕事ぶりを常に過小評価する。

このような行為においても、尊敬や配慮を欠く扱いを受けたと相手が感じるかどうかが問題です。

受けた方がどう感じたかに関わっている。と説明しています。

たしかに日常生活、特に学校や職場などでは、そのような配慮のない行為が起こりがちになります。

そしてそれは、受けた側の感じ方にも千差万別あるのかもしれません。

しかし、礼節を欠いた、配慮のない行為をたびたびされている。という状態のとき、どのようなことが個人に、また組織に起こってくるのでしょうか?

・理不尽な態度は人の思考力を奪う。思考力を奪われた人は目の前にある情報にも気づけなくなる。

・無礼な人が近くにいると、その影響を受けて自分も無意識のうちに破壊的、攻撃的な思考をしやすくなる。

これは、今までに出会った経験を思い起こしてみれば容易に納得がいきます。

無礼は無礼を生み、礼節は礼節を生む。

その流れを止めるのは簡単ではありません。

他人の敵意、攻撃性に触れると、人はそうした行為を受けた後、行動を変えてしまいます。

その一方で、無礼な人間と対照的に、礼節な人がもたらす利点とはなんでしょう。

礼節の伝染力

無礼な言動の悪影響は短時間のうちに広がり、影響はその言動のあとも長く残ることになる。

しかし、礼儀ただしい言動にも同じことがいえると説明しています。

確かにある一言で場が凍りついてしまうとか、立場のうえに乗っかった物言いを受けてしまったとか、ありがちな場面ではあります。

しかし、やはりそういう言葉態度は、長い時間心に残ってしまいます。

一方で、気持ちのいい朝に気持ちの良い丁寧な言葉を聞くと、またその人に声を掛けてみたいと思うようなものです。

そして、いろいろな用事も、注文もしてみたいと思うようになります。

そうした小さな礼節のある丁寧な言葉が、その人の運さえも変えていくのではないかと思います。

男女に関わらず、声を掛けてもらえるような言葉を出したいものです。

礼節のある人になるために、守るべき3つのこと

笑顔を絶やさない

これは、特に男性は、意識して頑張ってみないと難しいものかもしれません。

にっこりと微笑むためには、練習が必要だと思います。

鏡を見て口角を上げるには、誰を思い浮かべたらいいのかとか、笑顔になることを日頃から意識的に考えておく必要があると思います。

相手を尊重する

誰を尊重するのかということですが、会社のなかであったり、組織のなかでは、目上の人、立場が上の人、このような人に丁寧な言葉を使うのは当たり前のことです。

しかし、もっとも大切なことは、目下の人、立場の低い人、そうした人たちに丁寧な礼節のある言葉を使っているかどうかで、組織の雰囲気は大きく変わると思います。やはりとても重要なことです。

人の話に耳を傾ける。

私たちが、この人は落ち着いた良い人だなと思えるのは、話しが上手な人ではありません。

やはり、人と話をするときは、しっかりと自分の心を落ち着けて、聞くという態度ができている人だと思います。


礼節ある態度、言動、そうしたことを心がけているうちに、周りにはまた礼節ある人たちが集まってくるのでしょう。

繋がるツタの葉

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