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2019年のノーベル化学賞は、リチウムイオン電池を発明し、パソコンやスマートフォンなどを気軽に持ち歩くことを可能にした旭化成名誉フェローの吉野彰氏など3人の方々です。
ノーベルレクチャー
吉野氏は、12月10日の授賞式に先立ち、「ノーベルレクチャー」と呼ばれる恒例行事の席上で、「リチウム電池の開発経緯とこれから」と題して話しをされました。
リチウムイオン電池
リチウムイオン電池とは、プラスとマイナスの電極の間をリチウムイオンが動くことで受電や放電ができる電池です。
放電のみの一次電池に対して、繰り返し充電ができる二次電池に分類されています。
また、電池は、軽量・小型・高電圧という特性を活かし、携帯電話やノートパソコン・デジタルカメラなどには欠かせない物となっています。
そして、自動車業界においても電気自動車などの電池として採用されており、大型蓄電池としても注目されているそうです。
繰り返し充電ができる二次電池。
どのような進歩を遂げていく電池と変わっていくのか、ワクワクする感じがします。
つながり
話しのなかで吉野氏は、リチウムイオン電池は、2000年に同じくノーベル科学賞を受賞した白川英樹氏の「電気を通すプラスチック、ポリアセチレンの発見」や1981年に「フロンティア電子理論」を樹立し、ノーベル化学賞を受賞された福井謙一氏の研究にも繋がっていることも説明されました。
そして、「技術革新によって、持続可能な社会がまもなく訪れる。
リチウムイオン電池がその中心的な役割を担うだろう。
これが私の世界へのメッセージだ」と締めくくりました。
日本人として誇らしく思います。

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