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美術鑑賞
美術鑑賞をする際には、「造詣が深いね~」って言われるような、知っていたらもっともっと楽しくなるような、いろいろな鑑賞方法があるそうです。
一つには、その名画が誕生した時代背景や作家について知っていることです。
そうすると絵画への見方が変わっていきます。
美術館をコツコツと歩きながら、絵画の横にある解説文などを見て、語りながら鑑賞する。
そんな感じでしょうか。
全くの素人で分からないのですが、自分なりに、三角形の構図であるとか、三分割の構図であるとか、配色とか、同色とか、反対色とか、そのようなことを気に留めながら鑑賞すると、もっと楽しくなるような気がしますね。

映画
「ジョーカー」の原点
映画はどうでしょうか。
私自身の意見ですが、映画に関しては映画館を出るときに、楽しかったのか?つまらなかったのか?まあ、何ともなかったのか。
それに尽きるような気がします。
こればっかりは、全くもってそれぞれの主観であります。
そんなことで、主観の域は決して抜け出していませんが、最近、二作ほど映画を観ました。
一作目は、「ジョーカー」です。
主人公の名前は、アーサー・フラックです。
淡々と述べさせてもらうと、全編に「奇妙な笑い」(統合失調症?)と「タバコを吸ってる場面」そして「暴力」に溢れています。
やっぱりR15指定かなって思いました。
タバコを吸っている場面では、禁煙をして17、8年になりますが、吸っていた頃の感覚や臭いがこちらに漂ってきそうな気がしました。
それくらい多くの喫煙シーンがあります。
全編のあらすじやネタバレぽっくは控えます。
ただ、奇妙だなと思ったのは、3人のサラリーマンや同僚の道化師、司会者への殺人では、ピエロの化粧をしています。
しかし、ずっと仲の良かった母親、世話をしていた母親への殺人では、素顔で行ったことです。
なぜ素顔でそういう行為をしたのでしょうか?ジョーカーになってしまった原点は、そこにあったのかも知れない、と感じさせるような描写でした。
人間失格
恥の多い生涯を送って来ました。
自分には、人間の生活というものが、見当もつかないのです。
人間失格の有名な冒頭の言葉です。
太宰治の書物は、学生時代に全編読んでいました。
懐かしく映画を鑑賞したわけですが、良かった~、っという単純な感想を抱きました。
全ての男性がとはいいませんが、男の中のある部分には、あのような自堕落な生活を考えたりもするのかもしれません。
彼は、1909年6月19日、青森県北津軽郡の大地主の六男として生まれました。
小説家になるために井伏鱒二氏に弟子入りし、大学は中退します。
その後、学生時代から4回の自殺未遂をしたのち、1938年に師匠の仲人で結婚し、精神的にも安定した生活を送ります。
そして、1947年に発表した長編小説『斜陽』が評判を呼び、戦後の寵児として流行作家となります。
その後、「人間失格」「桜桃」などを書きあげたのち、1948年に玉川上水で愛人と入水自殺してしまいます。39歳の若さでした。
そのような出来事、「斜陽」にまつわる女性関係、妻との想いの深さ、そして最後の入水自殺はしたくはなかったというような描写も織り交ぜられており、良い作品でした。
豪華なキャストで割り振りされており、それも含めて見応えがありました。
なかなか巡り会えませんが、良い映画をじっくりと観る。
それには、時間が必要です。また、ゆっくりと良い映画を観たいものです。
まとめ
絵画の鑑賞は、ちょっとしたコツをつかめば楽しめます。
映画「ジョーカー」に関する感想
映画「人間失格」に対しての感想
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