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天才を表現した有名なことばに、トーマス・エジソンの「天才とは、1%のひらめきと99%の努力である。」という名言があります。
この言葉からは、数値の大きさである99%の努力の方にウエイトが掛けられてしまいがちですが、真相はそうではないというのです。
別の会見の席上でエジソンは、「私は1%のひらめきがなければ、99%の努力は無駄になると言った。それなのに、私を努力の人と美化し、努力の重要性だけを成功の秘訣と勘違いさせている。」と発言したそうです。
まったく別の解釈で美化され、世に広まっていったという感じですね。
しかし、この言葉の真偽が表に現れたのは、エジソンとライバル関係にあった天才型のニコラ・テスラが「天才とは、99%の努力を無にする、1%のひらめきのことである。」と、チクリと皮肉ぽく努力型のエジソンに言ったことからだといわれています。
それにたいしてエジソンは争うことなく呼応し、会見で1%の天才的なひらめきの重要性を説いたわけです。
となると、やっぱり天才は生まれ持った才能から、それを開花させる努力を併せ持った人が、天才と呼ばれるのかもしれません。
ギフテッド
ギフテッド、その語源は、「ギフト」贈り物です。
「天賦の才」生まれつき天から秀でた才能を授かった人のことです。
著名な人としては、絶対に出てきますアインシュタイン。レオナルド・ダ・ヴィンチ、ビル・ゲイツ、マーク・ザッカーバーグ、江戸時代中期の平賀源内も入るのだと思います。
そうそうたる有名人ですが、実はわずかに知られた有名人だけではなく、もっと多くの人たちがギフテッドの仲間入りをしているといわれています。
どのように診断するかは、様々な方法が取られているようですが、代表的なものには、知能指数を測る知能検査があります。
この検査で、IQ130以上である場合にギフテッドとされています。
ある調査では、学校に通っている子どもの約6%がギフテッドであると推定されるそうです。
学年に1人以上いる可能性があり、日本でも250万人以上いると言われています。
ギフテッドの人たちが幼少期で感じていたことは?
JAPAN MENSA(ジャパン メンサ)の人たちへアンケート調査をおこなったそうです。
そうすると多くの人が、自分はギフテッドだと気づいており、幼少期のころから人とは違う違和感を覚えていたという回答があったそうです。
その違和感は、例えば、
・見たこと、聞いたときの記憶を映像のように思いだす。
・小学校のとき受けた知能テストでは、ずば抜けたIQだった。でも学校の成績は悪い。
・小学校の時に連立方程式を解いていた。譜面は、全然読めないけれど バイオリンを弾くことができた。
・漢字を見ただけで覚えられたり、観た映画を脳内で忠実に再生出来る。
また、なぜIQを測定しようと思ったのか、その切っ掛けはという質問に。
・自分の生きづらさを感じて、自分自身が何なのか知りたかった。
・ゲームの延長線上で遊び感覚が半分、学歴がないので賢さを証明する手応えが欲しかったというのが半分。
・諸々の不都合でうつを患った際、診断の一環として受けたもの。
・不登校になり、区の教育センターで測定した。
・数カ国語の言語をすぐ覚えてしまうので、不思議に思った親が知り合いの教授に検査をお願いした。
天才は、天才としてのいろいろな悩みがあるのですね。
そして、そのような才能が開花していくためには、天賦の才だけにとどまらず、努力と親の教育方針が大きく左右していくのだと思います。
次は、3人の天才にスポットを当ててみようと思います。

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