感情的にならない本

読書

考えてみれば、私たちは毎日いろいろな人の所作や言動や行動で、心は揺り動かされています。

車の運転中や通勤中にもイライラしたり、怒ったり、日常のなかでも悔しがったり、疑ったり、悲しんだりを繰り返しています。

冷静に対処しようとしても、沸点に達するスイッチを押されると、心はかき乱されます。

そのような気持ちを抱きそうになったらどうしたらいいのか?

あるいは、そんな感情に飲み込まれたらどう対処したらいいのか?

そのようなことが分かりやすく書かれています。スッキリと心に収まりました。

著者は、和田秀樹氏。

三つに分けて紹介していきたいと思います。

感情の法則

「感情というのは、放っておけばだんだん収まってくる。」という、すごくシンプルな法則です。

逆に、イヤなこととか、不快だったことを気にしたりすると、その思いからなかなか脱出できません。

なぜ、まだこの思いに引っかかっているのだろうというイヤな気持ちは、一度ならずとも経験したことと思います。

世界中に広まっているというこの森田療法の基本の考えは、「あるがまま」です。

「腹が立つ」のも放っておく。

「悔しい」のも放っておく。

「憎い」のも放っておく。

頭では、そのような気持ちを抱くのはイヤだし、プラスにならないと分かっています。

しかし、無理だというのです。つい感情的になってしまいます。

問題は、そのあとにあります。

放っておいて時間が経てば、かならずその怒りは消えてしまいます。

そのことを気にしないで仕事をしたり、生活していると、かならずほんの小さな良いことで感情は入れ替わるといいます。

それは、上司のねぎらいの言葉だったり、パートナーのやさしい言葉だったりです。こうした経験もかならずあると思います。

いつも「同じ人」に引っかかっていませんか?

感情コントロールの下手な人は、いつも同じパターンを繰り返すといいます。

耳のいたいことです。同じ人間の、同じような行いや言葉に引っかかってしまうのです。

その、つい感情的になってしまう相手は、きっと自分の優位性にこだわる性格だといいます。

だから自分にたいして、弾圧的だったり挑戦的だったりする。

そのような人間に対して押されれば、押し返そうとするのが人の感情というものですが、やはりそれもダメです。

一呼吸おくことが大切です。話にならない人は、放っておくことが大事だといいます。

考え方のひとつとして、

・「話しにならない人」は、全体の一部の人間だということ。

・怒っても状況は変わらないということ。

本当にそうだなと納得しました。

感情法則のもう一つの面

人の悪感情とは、まともにつきあわない。

なぜかというと「悪感情」は、とくに「うつる」ということです。

職場での5、6人のスタッフ同士の場でも、悪感情はうつっていきます。

そのなかでは何も生み出すことはできません。

悪意を感じたときは、聞き流すことだといいます。

夫婦間で考えてみても、そうだなと思います。

そのときは、どちらがというのでもなく「しょうがないな」と受け流すことが大切です。

そしてもう一つ大切なことは、深読みをしないということです。

つい相手の真意を探ろうとします。

「どういう意味なんだろう?」「どうしてなんだろう?」しかし、その読みが正しいかどうか、ほんとうに分からないことが多いのです。

そのような答えのでない曖昧さは、そのまま曖昧のまま放っておくのだといいます。

多くの場合は、白黒をつける必要などないのかもしれません。と、考えていた方が気は楽です。

動くこと

感情的にならないためには、そしてグズグズとした気持ちにいつまでも付き合わないためには、動くことだといいます。

起きてしまったこと、他人の悪感情などにとらわれないで、自分がするべき仕事や用事をやっていくこと。

ここでの大切な点は、変えられないものに関わっていないで、変えられることのために動いていくこと、ここにあるのだと思います。

いつも立ち直ってきた。

落ち込んで、もうどうでもいいやと思ったことは、誰しも一度はあることだと思います。

なにもかもがどうでもいい。しかし、そのような感情がわき上がってきて、心のほとんどを覆い尽くしても、やっぱり立ち直ってきたのです。

その切っ掛けは、時間であったり、仲間やパートナーの一言であったりします。

そうした言葉のひとことを聞けたとき、少し気分が変わってだんだんと前の自分に戻っていけます。

そのうちに気分が晴れるだろうと言葉にだすだけでも、かならず違います。

落ち込んだ人に出会ったとき、私たちはできるだけ心穏やかに、やさしい言葉をかけられる心でいたいものです。

繋がるツタの葉

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